四百年受け継がれた伝統工芸「高岡銅器」の仏像をセレクトしました。伝統的な手法で作成されたブロンズ像や合金製の像は木彫り仏像とは異なる質感や色合い、耐久性を兼ね備えています。
不動明王を祀る際、多くは脇士として矜羯羅童子と制吒迦童子が従えられた姿が見られます。これは不動明王の「慈悲」と「忿怒」の両側面を表現しているとされており、矜羯羅童子が「慈悲」を、制吒迦童子が「忿怒」を象徴しています。矜羯羅童子と制吒迦童子は、不動明王の周りの世話や雑務を担当し、左右に配置された二童子を伴う仏像や仏画の構図は「不動三尊」と呼ばれています。