豊臣秀吉は尾張の国 愛知郡中村郷(現、名古屋市中村区)の百姓(または足軽)であった木下弥右衛門の子として生を受け、7歳で父と死別。以降、母の再婚相手の竹阿弥から虐待を受け、預け先の寺からも追い出され、撒き刈りや木綿針の行商に従事し、果ては最初に仕えた先で陰湿な苛めに遭うという悲惨な少年時代を過ごしましたが、そのどん底から天下人まで登り詰めるという日本のみならず世界的にも稀な大出世を遂げた歴史的英雄です。
そんな秀吉の出世の陰には、ある仏像との出会いがあったのです。
それが三面大黒天です。
秀吉の菩提寺に今も伝わる三面大黒天を、木彫彩色師 篁千礼の全面監修の下、中国彫刻界の英才 葉志遠が本体および特徴的な台座を丁寧に彫り上げ、「イスム」の工房で彩色を施し忠実に再現しました。
小振りで落ち着いた彩色の三面大黒天。その穏やかな表情からは、強大なご利益が秘められていることをうかがい知ることはできませんが、三面大黒天の持つ開運パワーはこの不安な時代を切り拓く大きな助けとなることでしょう。ぜひこの機会にお求めいただき、秀吉の出世栄達にあやかってください。