自らの心に宿る慈悲を表現した優しさあふれる仏像制作が特徴の藤田燿憶氏。
こちらの「五劫思惟阿弥陀」は気が遠くなるほどの長い時間、衆生のために思惟した阿弥陀さまの姿を表現した像です。抽象的な造形ながら、丁寧に彫刻されたお顔立ちからは大いなる慈悲が感じられます。
【仏師のことば】
五劫思惟阿弥陀はその名の通り、想像も及ばない程の年月をかけて人々の幸せと救済を思惟をされたお姿をしています。気の遠くなるような年月を想像し、思惟するお顔の表情以外は目に、そして心に入ってこないような彫り方で制作したお像です。