宮本武蔵作と伝わる、不動明王立像──その魂が、いま甦る
その姿、まさに武蔵──。
異形の構えをとるこの不動明王像は、宮本武蔵が自ら彫り上げたと伝わる極めて希少な仏像です。両手で剣を握る姿は、武士の構えそのもの。その異質な造形は『宮本武蔵遺墨集』において「普通の仏師が夢にも描けぬもの」とまで称えられ、まさに武蔵の内面を投影した“自刻像”といえるでしょう。
この歴史的名作を、島田美術館と現所有者の協力を得て高精度3Dスキャンによりデータ化。精密3D切削機で木材を削り出し、熟練の職人がひとつひとつ手作業で鑿(のみ)を入れ、彩色を施し、仕上げられたのがこの複製像です。デジタルと伝統が融合した、唯一無二の“木彫りハイブリッド製法”によって、原像の持つ力強さと荘厳さをそのままに再現しました。
部屋に飾れば、空気が変わる
この像には、空間を引き締める力があります。
武蔵の魂を映したかのような鋭い気迫は、飾るだけで部屋の雰囲気を一変させます。サイズはインテリアにも取り入れやすく、日々に静かなる強さをもたらすアートピースとしても最適。まさに“飾る武士道”。
聖地・雲巖禅寺にて開眼供養証明書付き
像のルーツである熊本の巖殿山 雲巖禅寺──武蔵が『五輪書』を執筆した霊巖洞を擁し、多くのファンが訪れる聖地にて、2025年2月、この複製像の原寸大奉納が実現しました。65年ぶりの“帰還”とともに、馬場住職より開眼供養と所願成就の祈祷が施されました。
そのため本作品には、美術的価値を証明する島田美術館の「認定書」、宗教的価値を証す雲巖禅寺の「開眼供養証明書」の二大証明が付属。武蔵の信仰と芸術、その両面を受け継ぐ真に価値ある逸品です。
60戦無敗、史上最強の侍と称される宮本武蔵は、晩年、熊本にて『五輪書』を著し、水墨画や工芸作品を多く遺しました。島田美術館はその武蔵の遺品を数多く所蔵し、ファンの聖地として知られています。
島田美術館──武蔵を伝える聖地
熊本城の麓に構える島田美術館は、武家文化と武蔵の遺品を今に伝える美術館です。特に武蔵の武具・書画などのコレクションは国内屈指。歴史の重みとともに、現代に生きる“武士の美学”を感じられる場所です。