義に生きた信義の武将 上杉謙信の守護本尊であり、心の支えであった『泥足毘沙門天』が、極小仏シリーズに登場。
毘沙門天を篤く信仰する謙信は、越後の居城である春日山城の中に毘沙門丸と呼ばれる聖域を設け、そこに毘沙門堂を建立し毘沙門天の画像や像を祀っていました。その中の一つに高さ30cmあまりの毘沙門天像がありました。
義に厚く、信義にもとる戦いは生涯しなかったとされる謙信でしたが、当時の時代背景や越後を取り巻く情勢は安息を許す暇も無く、謙信は戦に明け暮れる日々を強いられました。そんな中、久方振りに春日山城に帰陣し、すぐさま毘沙門堂へ参拝したところ、堂内には泥で汚れた小さな足跡が点在していました。不思議に思いこの足跡を辿ると、それは堂内に祀ってある毘沙門天像まで続いていたのです。それを見た謙信は「毘沙門天像が我と共に戦ってくださっていた」と歓喜し、それ以来、上杉家中ではこの毘沙門天像を『泥足毘沙門天』と呼ぶようになったのです。
メーカーが長年培ってきた仏像制作の技術と経験を結集し、サイズの制約を超越した優れた造形とお求め安い価格を同時に実現しました。像に施された上品な金泥は、仏像彩色の俊英 篁千礼氏監修によるものです。
わずか10cm前後の木彫像に仕上げることは大きな挑戦でした。素材は細密彫刻に適したツゲを用い、最も重要なご尊顔とバランスを実物のイメージそのままに彫り上げました。
金泥彩色は、篁氏監修のもと、「イスム」の工房が担当。わずかなサイズにノウハウを詰め込んだ、自信を持っておススメできるコレクションとなっています。