「リアル仏像」は、国宝や重要文化財に指定される歴史的、芸術的価値の高い仏像の造形美を忠実に再現し、ご家庭で飾りやすいサイズに仕上げた木彫りの仏像です。
高品質でお求めやすい価格を実現する制作工程リアル仏像 木造 不動明王坐像は、メーカーが制作した原型の高精度3Dスキャニングを行い、取得した3Dデータを元に高い技術を誇る木彫工房で彫像に仕上げた後、「イスム」の工房で一体一体に手彩色を施し完成します。
3Dデータを用いた切削加工機による木彫刻技術が生む高品質でお求めやすい価格は、日本の伝統美術の世界をより一層身近にします。
彩色監修は人気の高い、確かな技、伝統を引き継いだ彩色師 篁千礼先生にお願いいたしました。時の経過を思わせる深い味わいの下地に輝く金彩をほどこした優雅で上品な彩色が、木地の風合いを生かしつつ精緻な造形美を引き立たせます。
鎌倉時代の名仏師 快慶が制作した重文「木造 不動明王坐像」がモデル。写実的で激しい憤怒とみなぎる力強さがありながら、快慶らしい理知的で気品漂う表情や体躯が特徴の像です。迦楼羅焔が見事な光背や磐石を意味する瑟瑟座が本像と見事に調和し明王の威容を感じさせます。
国宝模造とは
「うつすこと まなぶことは 美の創造の原点だ!」をテーマに、2005年、東京国立博物館で特別展《模写・模造と日本美術-うつす・まなぶ・つたえる-》が開催されました。
作品の「模写・模造」は、洋の東西を問わず古くから多くの芸術家たちが繰り返し行ってきており、ローマ時代にはギリシャ彫刻の名作が数多く大理石に模刻され、また室町時代の画聖・雪舟は、模写によって学んだ異国の画風や技法を礎に多くの傑作を生み出しました。その雪舟の作品は、江戸時代の狩野派の画家たちが盛んに写し学んでいったのです。
模写・模造は「ほんもの」ではない価値の低いものとされるのが常ですが、美術工芸における制作の過程では「模写・模造」こそが、さらなる創造を生み出す原点となり、古典の再生をもたらす原動力となってきました。
製品を通じて伝移模写の精神をぜひ感じ取っていただき、仏教美術として、また祈りの対象として一人でも多くの方が国宝模造仏像に興味を持ってくださることを切に願います。