十三仏とは、故人を極楽浄土へと導く追善供養の法要(初七日から三十三回忌)を司る十三の御仏のことです。人は亡くなって七七日(49日)を迎えると、生前の行いによって六つの道(六道)のいずれかへ進み、その中で輪廻を繰り返し、悟りを得てはじめて六道を抜け極楽浄土へ至るとされます。故人が悟りを得るには、親族や身近な人たちが故人に捧げる思いと感謝の深さも大切なこととされ、命日やお盆、お彼岸、法要の時に仏壇に手を合わせる本当の理由はそこにあります。そして、故人に捧げる真摯な祈りはあなた自身にも良い来世果報をもたらし、六道の道筋を決めるのです。昔はこうした仏事の時に、十三仏の掛軸を床の間に飾る習慣がありましたが、住環境の変化とともに簡略化される傾向となっています。しかし、⻑年受け継がれてきた習慣には決して疎かにすべきではない重要な背景があります。その考えから誕生したのが、是空『厨子入り十三仏』なのです。
是空『厨子入り十三仏』は、高さ10cmほどのコンパクトさで身近に置きやすく、携帯にも便利な形状とサイズなので、お寺での節目の法要はもちろん、旅先にも持参して、ふとした時に故人への思いを胸に手を合わせることができます。かぐわしい桧の厨子の中に柘植で彫られた厳かな十三の御仏が佇む意匠。さらに徳川家ゆかりの五徳山水澤観世音で開眼供養(仏像の心眼を開く法要)の御祈祷を賜ってお届けしますので、小さいながらも本格的な祈りの祭壇となります。