「未来仏」とも言われる弥勒菩薩は、その名のとおり釈迦入滅後56億7千万年後の未来に如来となり衆生を救うとされ、それまでは兜率天で修行をしています。
右足を左足の腿の上に乗せ、右手で頬杖をつくように思索を巡らせる半跏思惟のポーズがよく知られており、これは私たちを助ける方法を熟思している姿です。
モデルは丙寅(666)年銘の重文「金銅弥勒菩薩半跏像」。飛鳥時代の前期には日本での仏像制作も本格化していますが、後期に入ると華やかな装飾や柔らかな肉体表現が顕著になります。
当像はその新時代の基準作として語られ、大きな頭飾や隋風美術の影響を受けたと思われる裙の文様など、小像ながら見どころの多い名作です。
イスムでは高さわずか11センチの中にその魅力を余すことなく再現、1350年以上もの時を経た金銅仏の確かな存在感を造りあげました。