「長谷観音」の名で親しまれる長谷寺(正式名:海光山慈照院長谷寺)は、天平八(736)年、奈良時代の開創と伝わる鎌倉有数の古刹です。
御本尊は木彫像としては日本最大級(像高9.18m)の威容を誇る十一面観世音菩薩像。坂東三十三所観音霊場の第四番札所にも数えられ、東国を代表する観音霊場の象徴とされます。――長谷寺には弘法大師御作の伝承を持つ鎌倉市指定文化財『木造 大黒天立像』が安置されています。背面の矧面(はぎづら)部分にある墨書の銘文に応永十九(1412)年とあることから、室町期に造像ないし修繕されたと考えられ、制作年代が判明している大黒天像の中では東日本最古となります。
「出世大黒天」として親しまれ、実に600年以上もの永きにわたり人々の願いに寄り添ってきた稀代の福の神。その分身が『秘仏 出世大黒天』なのです。
――手のひらサイズで再現 長谷寺公認複製像『秘仏 出世大黒天』
柔和で味わい深いご尊顔が特徴の長谷寺の大黒天立像が待望の複製像となって皆さまのもとへ降臨します。『秘仏 出世大黒天』は10cmほどの小振りな木彫像に、刻まれてきた歴史を職人が手彩色で再現。サイズ感を超えた重厚な雰囲気を湛えます。
一体一体、所蔵寺院 長谷寺にて御祈祷を済ませ、その証となる「御祈祷札」が付属する公認像です。東国で多くの人々に幸運を授け続けてきた福の神の分身を、あなた様やご家族様の福の神としてご所蔵ください。
七福神の一柱である大黒天はヒンドゥー教のシヴァ神と日本の大国主命が習合した五穀豊穣の福の神です。狩衣を着て頭巾をかぶり、左肩には大きな福袋、右手には打ち出の小槌を持ち、米俵の上に立ちます。ふくよかな体に大きな福耳、頭に被った頭巾は「上を見ない」という謙虚さを、足元の二つの米俵は「二表で満足する」という欲張らない清廉な心を表しています。そして手にする打ち出の小槌の「槌」は「土」に通じ、米をはじめとした様々な実りを生み出す「大地」を象徴します。
また、五穀豊穣や台所の守護神としても篤い信仰を集める大黒天。本作品は関東屈指の名刹 長谷寺が所蔵する『秘仏 出世大黒天』を手のひらサイズで複製したもので、慈愛に満ちた笑顔とひときわ大きな福袋が特徴です。長谷寺にて開眼供養を受けた公認の複製像となりますので、お迎えいただくことで笑顔に満ちた毎日とたくさんの幸運にあやかれることでしょう。