普賢菩薩は行(=行動)の菩薩とされ、ありとあらゆる場所に現れては広大無辺の教えを説き衆生を救います。
一方で延命の利益も持ち、女性を救済する仏として特に宮中の女性からの信仰を集めました。六波羅蜜を表す六牙の白象の上で結跏趺坐し合掌をする姿が一般的です。
モデル像は長野県 佛法紹隆寺が所蔵する諏訪大明神御本地 普賢菩薩。もとは諏訪大明神の本地仏として諏訪上社神宮寺に祀られていたもので、明治元年に神仏判然令が出された際に佛法紹隆寺へと移管されました。
2022年秋、諏訪エリアで開催された「諏訪神仏プロジェクト」により、150年ぶりに神と仏が出会ったことを記念し、当地に古くから根付く神仏信仰の象徴とも言えるこの尊像を手のひらサイズで忠実に再現しました。