霊山一会厳然未散南無輪円具足正像末弘の大曼荼羅御本尊、南無久遠実成本師釈迦牟尼仏、南無一乗妙法蓮華経、南無本代上行、松葉ヶ谷本圀寺御開山高祖日蓮大菩薩、第二祖大国阿闍梨日朗菩薩以来歴代如法弘通勲功の先師大和尚。
別しては当山々内に勧請し奉る。鎌倉殿中問答勝利大黒天。鬼子母尊神。十羅刹女。殊には女人守護危難救護の九名皇諦女。更には九頭龍銭洗弁財天。清正公神祇等。総じては一乗擁護の諸天善神来臨影現知見照鑑の御前において、内外緇素と倶に恭しく一乗円頓の法莚を張り経王醍醐の法味を捧げ、立教開宗七百五十年。当山開創七百五十年の嘉辰を慶讃し。
護山会による新書院の新築落慶及び旧洛中本圀寺より移転以来安住の場なく、やむなく本堂両脇に安置されおりし密迹。執金剛をここ新仁王門を造立し、更に御像の修復を重ねて、本日の吉辰をし華を散じ、開眼の秘法を修し奉る者也。これはこれ鎌倉期の仏師運慶が二十八代目の孫、常慶の作也。
而して当仁王門こそ、当本圀寺の山号の由来するところの「大光普照」にちなみ、御尊体を始めとし当然屋上の鯱鉾に至るまでことごとく黄金色を用い、この御威光を千里の彼方まで普く照らすべく念じた所作也。
今茲に燦然として聳え立つ威容は、けだしかつての法華総本寺にふさわしいものと自負し、法悦極まりなく感激また新たなるものあり。
本日一山の清象、遠近有終之各聖各位、相集い完成祝賀の法筵を張り、宗祖立教開宗七百五十年、当山開創七百五十年を慶讃し、以って仏祖の慈恩に謝し奉る者也。
重ねて願わくは仏祖三宝守護の善神等、当山復興の大業に加被を垂れ給わんことを。更に祈らくは復興寄付丹精の面々、現当二世の所願を円成せしめ給え。
経に曰く、我此土安穏天人常充満園林諸堂閣種種宝荘厳南無妙法蓮華経。
維時平成十五癸未年五月二十三日 正嫡付法大本山本圀寺第六十八世伝灯 稽首和南 |